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(3) 検討課題
ロシア極東にあるマガダンACCとの実証飛行を実施するために、AFNメッセージ中に、ICAO4キャラクターコード「GDXB(マガダンACC)」が入力された場合、「GDXGWXA」にAFNDOWNLINKメッセージが送信されるようアビコム社に依頼した。しかし、日本の航空会社とマガダンACC間の通信の提供に関しては、次の理由により現時点では提供できない旨の回答を得た。
? アビコム-ARINC間の接続
現在、アビコムとARINC(KDDビル内ARINCノード)間にはKDDが外国社向けに提供する国際航空無線データ設備専用サービス用の専用線があるが、アビコム所有の回線はない。したがって、アビコムがARINC網への配信サービスを提供するためには、アビコムが使用できる回線を準備する必要がある。
? 事業法上の手続き
上記回線を使用して日本の航空会社からメッセージをARINC網へ中継する場合、国際通信を取り扱うことになる。したがって、空地データ通信における通信事業者の資格として、国内通信に限定される現行の一般第2種通信事業者ではなく、特別第2種通信事業者(国際特2)以上の資格が必要と考えられる。
? アビコム-ARINC間のサービス協定の締結
ARINC、アビコムの双方で提供するサービスの範囲、責任や運用上のルール、料金及び精算方法等に関する契約を事業者間で締結する必要がある。

 

 

 

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